前日に千歳空港に降り立ち、レンタカーで宿泊するニセコの宿に移動するまでも時折り雨が降るような天候で、残念ながら山麓から羊蹄山の姿を見ることができなかったのですが、登山当日の今日も朝からどんよりとした空模様で羊蹄山の雄姿を見れなかったのは非常に残念でした。
でも、山腹からの眺めで、遠くに洞爺湖を見ることができたり、山頂から火口縁を周遊している時に、今まで周辺を包んでしたガスが切れ、山頂や中央のお釜の全容を目の当たりにし、山頂部の雄大な景色を望むことができたのは幸運でした。
今回の羊蹄山で日本百名山98座目となります。明日、明後日で幌尻岳にチャレンジしますので、いよいよ最後に利尻岳を残すのみとなり、来年の夏は北海道最北の地で最後を締めたいと思っています。
コースタイム (行動時間9時間55分)
真狩登山口駐車場5:35-南コブ分岐点6:15-6合目8:10~8:20-9合目9:35-火口縁分岐点10:05~10:10-山頂10:50~11:15-火口縁分岐点12:10~12:25-6合目13:30~13:40-真狩登山口駐車場15:30
真狩(マッカリ)登山口の登山者用駐車場を出て歩き始めると、前方に見えるはずの羊蹄山は完全に雲の中という状況でした。
登山口に設置してある入山届のノートに記帳し入山。
歩き始めて1時間ほどで2合目半の標識を確認し、少し歩くと、木々の切れ間に近くの尻別山の姿を確認することができました。
昨日も、移動中に美しい姿を見せてくれていた山でした。
6合目の少し手前のビューポイントでは、雲が多くて判りずらいですが、遠くに洞爺湖の湖面を確認することも出来ました。
そして、こんなシマリスとの出会いもあり、しばし楽しませてもらいました。
8合目を過ぎた辺りから登山道脇に色々な花を見ることができるようになり、単調な登りも楽しいものになってきました。
羊蹄山の火口縁に登るまでに見かけた花々を紹介します。
ヤマハハコ コガネギク ウラジロダテ
イワブクロ イワオトギリ エゾオヤマノリンドウ
ヤナギラン イワギキョウ イワベンケイ
コウメバチソウ クルマユリ チシマフウロ
登山口から4時間半で火口縁分岐点に到着です。
左も山頂(旧小屋跡経由)となっていますが、ここは右廻りで山頂を目指します。
ガスで先が見えないため、いくつかのピークを山頂かと勘違いしましたが、40分ほどでようやく目指す山頂が見えてきた。
登山口から 5時間15分で山頂に到着しましたが、ガスで周辺は全く展望できません。
少し休憩し、下山は火口を周遊する形で左回りで分岐にもどることにしました。
山頂から15分ほど歩いてくると徐々にガスが切れ、展望が開けて中央の火口の様子が確認できるようになり、期待が膨らみます。
正面に見える鞍部が登って来た時の分岐点です。
そして分岐点近くまで来るとガスも切れ、最後まで残っていた山頂(中央)も確認できるようになり火口全体を展望できるようになった。
山頂部だけは雲が切れたようでラッキーです。
反対側の非難小屋あたりまでもはっきり見えるようになっています。
ここで、しばらく景色を楽しみながら休憩し、その後のんびり下山としました。
下山時は8合目あたりから雨となってしまいましたが、雨の中を軽装で登ってくる登山者もおり、先が心配になります。
下山している時にもシマリスとの出会いが2度あり、楽しませてもらいました。
麓に近くなるころから雨は上がりましたが、泥だらけの靴を駐車場の手前にある登山センターで洗って駐車場に戻り、9時間55分の山旅を終えました。
今日は苫小牧のホテルに宿泊し、明日、明後日と新冠コースで幌尻岳にチャレンジします。