富山はスイセンが咲く時期に訪れたいと思っていたので、少し遅くなった今回咲き具合が気になったが、まだ勢いがある道端のスイセンを見て少し嬉しくなる。
今日はこのスイセンと八犬伝ゆかりの山 富山と鋸山の2山に登るため少し早目の7時半ごろの到着を見込んできたが、神奈川の自宅から富山の町営無料駐車場まで1時間40分しかかからず少し早すぎる出発となってしまった。
コースタイム(行動時間 2時間40分) 単独
町営駐車場6:45-福満寺7:00-富山南峰7:50-富山北峰8:10~8:25-伏姫ノ籠窟9:00~9:10-町営駐車場9:25
今朝は予報に反して雲も多く、日の出の時刻を迎えてもまだ薄暗い朝だ。
町営の駐車場は30台は停められそうな大きなスペースがあるが他の車は1台もない。
駐車場から福満寺を目指して歩き始めると道端に咲くスイセンが出迎えてくれた。
スイセンの時期としては遅いと思っていたのにまだ勢いを失わず美しさを見せてくれる花々に感謝。
標識に導かれ県道から少し入ると立派な仁王門がある福満寺に着く。
この仁王門には朱塗りの仁王様が控えていた。
福満寺の隣に設けられたトイレで用を済ませ上を目指す。
一合目、二合目、と合目石を確認しながら登っていると福満寺から20分ほどで三合目の合目石に着くと、その付近はスイセンが咲き乱れるお花畑だった。
山中にこんな立派なお花畑があるとは思っていなかったので少しこの中で花を楽しむ。
三合目から一旦少し下って再びこんな整備された階段を登って行くと七合目に至る。
七合目から少し登ると突然こんな怪獣が出迎えてくれた。
これほど見事な自然のオブジェには中々出会えないので貴重な逸品だ。
所で、この動物は何に見えるだろうか?
そしてほどなく観音堂下の仁王門があったと思われる場所で門の基礎石と思われる遺構を確認し、前の石段を登ってこの観音堂に着く。
富山南峰はこのすぐ上だ。
南峰頂上にはこの電波塔があり、周囲は木々で覆われ展望は得られない。
ここから直接北峰に向かいたいが下る道が見当たらず、もう一度観音堂まで戻り改めて道を探すも結局仁王門の跡まで戻り南峰を巻くように下り北峰との鞍部に移動。
鞍部に着くと南峰から直接下ってくる道はあったが階段のすぐ上で通行止になっており現在は使えないようになっていた。
この右手には伏姫ノ籠窟へ下る道があり、手前が北峰への道だ。
北峰の山頂は広い山頂部の東側に有り連なる山々が望めるが、低い山なみが続く景色も遠方は良く判らず、天気の良い日に連なる山々をもう一度見たい気がする。
山頂の西側は公園のような広場になっており外れに立派な展望台がある。
その右手には平成11年に皇太子殿下と雅子妃殿下が散策に訪れた際の記念碑もありました。
展望台からは天気が良ければ富士山も見えるようですが、今日は完全に雲の中です。
町並の向こうに大島も見えるはずですが残念ながら見ることが出来ません。
北側には今日この後に登る鋸山の山塊が広がっています。(ズームアップしてましす)
そして、先ほどの登った富山の南峰もすぐ目の前に見えます。
富山展望台でしばらく展望を楽しみ伏姫ノ籠窟へ向かうため先ほどの南峰との間にある分岐まで戻り下山路に入る。
急な階段の道を一気に下ったあと、林道をのんびり歩いていると道端に梅の花を見つけ春を感じる。
山頂から35分ほどで伏姫ノ籠窟のあるこの山門に到着。
籠窟の入口にある案内板に里見八犬士の母伏姫の語り口調であの南総里見八犬伝の話が記されていたが、それを読んだ後に籠窟内を見て「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の八つの霊玉をこんな形で伝えようとしているとは思わなかったので、改めてこの小説八犬伝の話の大きさに驚く。
伏姫ノ籠窟見学を済ませ駐車場までのんびり歩き、朝出発した駐車場の前に到着。
朝は全く車はなかったが、この時間になると駐車場は半分ほど埋り、これから出発するハイカーもいる。
今日この後、早速 鋸山へ登るため日本寺の駐車場を目指し出発。