天園ハイキングコースは2006年12月にSROBのメンバーと共に歩いたことがあったが、その時はこの天園が関東百名山の一つであるなどとは考えもしなかったが、その後この山も関東百名山に名を連ねていることを知り、今回改めて登ってみることにした。
鎌倉を訪れるにあたり実はまだ一度も大仏を見たことがなかったために、この大仏を見物がてら源氏山ハイキングコースに入り、源氏山からは浄智寺に下り、この静かな境内を見学させて頂いたあと建長寺に行き、ここも一通り見学してから半僧坊へ向かう天園ハイキングコースに入ると云う少し欲張った計画を実行した。
コースタイム(行動時間 5時間20分) 単独
長谷駅11:05-鎌倉大仏殿11:20~40-大仏坂トンネル11:45-源氏山12:35-葛原岡神社12:50~12:55-浄智寺13:15~13:35-建長寺13:45~14:00-半僧坊14:15-大平山14:55~15:00-天園茶屋15:15-ハイキングコース入口15:45-鎌倉駅16:25
江ノ電は初体験だったので時折り車道と一緒に走る路面電車になったり、狭い街中を走ったり、駅でもないのに対向車両の待ち合わせ場所があったり、湘南の素晴らしい眺めが楽しめたりのあっという間の30分でした。
レトロな電車も大変良かったですし、車両連結部が急カーブ対応と思われる大きな円形だったのも印象的でした。
長谷駅に到着し、土産物屋の並ぶ狭い歩道を歩くことおよそ15分で鎌倉大仏殿の高徳院に到着。
早速入口で参拝券(¥200.-)を購入し大仏を見学。
イメージしていた大きさより少し小さくは感じたが、近くで見上げるとさすがに大きい。
それにしても、いまの季節特有なのかどうか判らないが海外の観光客が1割~2割位いるのだろうか、その多さに驚く。
それからこの大仏殿は胎内見物が出来るようになっており、後ろの台座の一部にある入口から20円を支払って内部に入ると、製作過程で部分的に鋳造しながら積み上げていった際の継ぎ目がはっきり確認でき興味深く見学した。
大仏殿の見学を終え高徳院から更に車道を5分ほど歩き、大仏坂トンネルの手前から源氏山公園へのハイキングコースに入る。
小さいながらも道標もついているので分りやすい。
ハイキングコースは途中幾つかの分岐路おあるが、道標もしっかりしているので、案内に導かれこんな静かな稜線道を歩くことができる。
源氏山公園には立派な源頼朝像があり良く目立つ。
源頼朝像の前を通り源氏山の山頂と思われる頂に向かう道には何の案内もなかったが、とにかく高みに向かうとご覧の小さな祠がある源氏山山頂に到着。
山頂を示す正式な標識は無いが、近くの木に手書きで書き加えた源氏山の文字があった。
展望は北側だけ少し開けているので遠方は見えるが標高はむしろこちらの方が低いようで余り眺めはよくない。
源氏山山頂からは浄智寺に下ることになるが、源氏山公園を出てすぐに葛原岡神社があり、丁度関係者の方々がお正月の準備に追われていた。
この神社には昇運の神龍と云う珍しい龍の彫り物が祀られており、縁起も良さそうで願いもかないそうな美しい造形だ。
神社のお参りを終え浄智寺まで下ってくるとこの山門の横に入場料を支払う入口があるので、ここで200円を支払い境内に入る。
この山門を通りお寺の境内に入る。
めずらしいかやぶき屋根の家屋は質素な中庭のとマッチして美しさをかもし出している。
落ち着ける雰囲気がいい。
色々と見所も多いがこの布袋様の像は何とも愛嬌のあるご尊顔で特に印象的でした。
最後に階段を下って浄智寺の入口にから振り返る。
本来はここが入口なので最初にこの景色を見た上で階段を上がって行った方がより美しさを感じることが出来るのだろうが、やむを得ないか。
浄智寺の見学を終えたあとは、建長寺に移動するが、歩いて丁度10分ほどの距離で、思いの外近く感じた。
建長寺は今回で3回目の訪問となるが、単独で訪れるのは初めてだし、今日は人も非常に少ないためじっくり見れそうだが時間はないため足早に見て回る。
中でも特に素晴らしかったのが法堂の龍の天井画。
今回初めて見ることが出来ましたが、鎌倉在住の日本画家、小泉淳作画伯の筆によるこの「雲龍図」は平成12年に初めて公開されたものだそうです。
建長寺を後にし半僧坊に向かって長い階段を登って行くと
沢山の天狗像が迎えてくれる。
そして大平山山頂へ
近くのフェンスに取り付けられている標識には海抜159.2m鎌倉市最高地点とあった。
この付近からの眺めは良く、シーズン中は多くの人で賑わう場所だろうが今は誰も見かけることが無い。
天園峠の茶屋までくると、丁度お店の方が年末の大掃除だろうか忙しそうに立ち働いていたのでここでの休憩はしなかったが、すぐ下の展望の良い岩場から眼下に広がる眺めを楽しむ。
しかし、ご覧の西日で写真にならず残念。
そして天園峠の茶屋から30分ほどの下りで住宅街の一角にあるこのハイキングコースの入口に下山。
あとは鶴岡八幡宮に向かって住宅街を歩き、鎌倉駅に向かう。
ハイキングコースの入口から40分ほどでようやく鎌倉駅に到着。
今日は出発も遅くなったので、やや足早に歩くことになったが、ギリギリ日暮れ前に予定をこなすことが出来た。