コースタイム(行動時間6時間30分) 単独
霧積温泉きりづみ館10:00-十六曲峠分岐11:00-鼻曲峠13:20-鼻曲山13:50~14:15-鼻曲峠14:30-十六曲峠分岐16:00-霧積温泉きりづみ館16:30
横川から霧積温泉への道は途中の霧積ダムを過ぎると道幅も狭くなり、しかも除雪した雪が路肩に残っているため対向車が気になったが幸いすれ違うことなく「きりづみ館」(下)の駐車場に到着。
ここでスパッツを着け旅館の人に声を掛けてから出発。
先週降った雪か積雪量が思っていた以上に多かったが、踏み跡が付いているため幾分楽ができる。足跡は一人で10本歯のアイゼンを着けているようだ。
20分で林道を横断するが、この林道の少し奥にもう一つの旅館「金湯館」への案内がある。
林道から踏み跡を辿って20分ほど登った地点で単独の下山者と出会う。
もう山頂まで行ったのかと尋ねると鼻曲峠まで行ったが、ラッセルがきつく40~50cmも潜るので時間の都合もあるし引き返してきたと云うことだった。
私も、途中撤退を覚悟でとにかく行ってみることにした。
しかし、鼻曲峠まで行ったとすれば山頂はすぐなので多分十六曲峠の間違いだろうと思いつつ上を目指す。
十六曲峠と角落山への分岐(左)を過ぎ、山腹を廻り込んだ辺りまで来た所でトレースが途切れており、先には全く踏み跡はない。やはり、ここから少しきつくなるのか・・・
今までの所はラッセルされていたルートだったのでほぼコースタイム通りに登ってこれたが・・・、少し進むとルートが尾根の北側を通るようになり益々深く沈むようになり、歩きづらいことこの上ない。
北側の急斜面を慎重にトラバースして稜線上に出た後、小休止とし、昼食を手早く済ます。地図を確認しルートが概ね南側にありそうなのでこの後はそれほどひどく沈むことはないのではないかと思いとにかく早めに先を目指す。
途中、久々に面白い動物のオブジェを見つける。
ダチョウのようにも見えるが・・・違うな~何だろう?
尾根の広い場所では時折りルートを探さなければならない場面もあったが、鼻曲峠への急登にかかってからはひたすら登る。
峠に登り詰める最後の東斜面のトラバースをこなし峠に到着。13:20着。
道標が完全に雪に埋もれてしまっている。
奥の鼻曲山はもうすぐだ。
見込んでいた時間より30分ほど遅れてしまったが、想定の範囲内だ。
この峠からは剣の峰と角落山の景色がすばらしい。
峠から少し下った後、鼻曲山の登りにかかるとルートは完全に南斜面のため所どころに草地も見受けられるようになり穏やかな春らしい景色になる。
そんな中、突然カモシカと出会いお互いに少し見つめ合うことに。
途中の雪面にも大型のシカと思われる足跡を何回か見てきたが、カモシカと1対1で対峙するのも始めてだ。
そんなハプニングもあったが、山頂に13:50分到着。
この山頂からは留夫山と奥の妙義山が綺麗に見える。(左)
山頂からの景色が良いのは隣の小天狗と云うことなので、そちらに移動して西側のどっしりした浅間山
そして、北隣りの浅間隠山の景色を堪能。
また南側の遠くには八ヶ岳連峰の山並みも確認できるがあまりのんびりも出来ないため14:15に下山を開始する。
下山は鼻曲峠からの下りと北側の何箇所かの傾斜地を注意して下れば問題ないため、早めに、慎重に下る。途中、今登ってきた山頂を振り返り、少し安堵する。
鼻曲峠14:30、十六曲峠分岐16:00、霧積温泉きりづみ館に16:30下山
登り3時間50分、下り2時間15分。行動時間6時間30分だった。
予定より大分遅くなったが、きりづみ館の温泉で疲れを癒して岐路につくことにする。
源泉は金湯館の方から引いているため循環、沸かし湯となっているようだが、六角形の広々とした立派な湯殿と浴槽は長湯をしてもほてらずにいい感じだ。