コースタイム(8/10)
川入駐車場8:50~9:05-横峰11:20-三国小屋13:20-切合小屋15:05(泊)
早朝3時45分に自宅を出発し、途中安積にて小休止の後、会津坂下IC到着が8時前。自宅からおよそ4時間で順調だった。コンビニでカップ麺とアンパンを購入し、飯豊山登山口の川入まで田舎道を順調に移動。
心配した駐車場も予想以上に広いもので余裕で駐車できた。備え付けの登山届けを提出し出発が9時5分。この時間に登り始める人は他にだれもいない。
御沢の登山口からはほぼ等間隔に下十五里、中十五里、上十五里、笹平、横峰とポイントが有り順調に高度を稼ぐ。上から下りる人も中高年主体に多い。昨晩は山小屋は大盛況だったようだ。地蔵山からの小さな沢の水場でのどを潤し小休止。冷たくておいしい水だ。
三国岳から派生する稜線に取付き登りに差し掛かると、もう森林限界のようで稜線上の尾根道が美しい。途中の剣が峰の岩稜を楽しみながら快適に登る。
三国岳避難小屋13:20着。避難小屋といっても夏場のみだが、管理人が入り山小屋として営業している。中々立派な小屋だ。
三国から上は高山植物が多く切合小屋までは写真を撮りながらの登りとなった。
左から ヤマハハコ / ウツボグサ / イワイチョウ / イワカガミ
切合小屋着15:05。川入から丁度6時間の行程だ。本日はこの小屋泊まりだ。食事付きで7200円だが、お米3合持参すると6200円という事だったので、3合持参したがどうも持ってくる人は少ないようだ。今日は泊まり客は30人くらいだろうか、空いていて良かった。一休みしたあと800円の缶ビール(冷えていないが・・)で1人祝杯をあげる。
夜中、隣人のいびきに悩まされ、耳栓を忘れたことを悔いる。
コースタイム(8/11)
切合小屋5:20-本山小屋7:25~7:30-飯豊山7:50-御西小屋9:00-大日岳10:30~10:55-御西小屋12:45-飯豊山14:45-本山小屋15:00(キャンプ地泊)
小屋からの日の出は雲の切れ目から美しい姿を見せ始めた。朝食のたまごかけご飯を食べていた最中の突然の出来事であわててカメラを持ち出しシャッターを押した。雲海の向こうの雲の中から次第に姿を現す感動の瞬間だ。皆、カメラを構えている。今日は、昨日と違って快晴の空で素晴らしい一日になりそうだ。
日の出ショーを堪能したあと手早く準備をすませ出発。
今日は飯豊山~大日岳のピストンで、宿泊は状況によろこの切合小屋か本山小屋のどちらかにするつもりでいる。それにしてもこの付近の山肌は雄大で美しい、笹や松の低木の中に高山植物が咲き乱れる稜線の道と谷筋に白く映える残雪と緑の山肌のコントラストは最高だ。飯豊山までいくつかのピークを越えるが楽しい行程が続く。
初めて目にする大日岳の雄大な姿は飯豊山をもしのくもので、百名山に名を連ねるのはむしろ大日岳の方がふさわしい気もする。
本山小屋で小休止の後、20分ほどで山頂到着となる。山頂から今回は行かないが烏帽子岳や北俣岳の山々も魅力的だ。ここから大日までまだ先が長いため記念撮影のあとすぐ出発とする。
御西小屋までも時折お花畑にいるような稜線の美しい景色を堪能しながらの道だ。
チングルマ / マツムシソウ / ニッコウキスゲ / ハクサンシャジン
御西小屋から大日岳はほとんどの登山客が小屋に荷物をデポし空身で移動する。
私は山頂で昼食をとりたかったので、サブザックに必要なものを詰め込み出発。山頂までおよそ1時間半の道のりだったが、目の前の次第に大きくなる大日岳や振り返れば飯豊の山、足元には美しい花の景色であっと言う間に山頂に到着した感じだ。
帰路は来た道をそのまま引き返すが、花の写真を撮りまくりだった。
御西小屋で水の補給のために約200mほど下った水場まで足を伸ばし冷たい水を補給した後飯豊山を登りかえす。
今日の宿泊は切合まで下ってしまうと勿体ない気もしたので本山小屋のキャンプ地に幕営することにした。小屋で500を支払い100mほど下がったキャンプ地に設営する。
夕食を済ませた後、飯豊山の山腹に沈む日没の瞬間を撮ろうとしたがいずれもたいした写真にならなかった。少し写真のノウハウも身につけないと・・・・
夜中風が強くテントが吹き飛ばされはしないかと思ったが、幸い明け方には風も収まり眠りにもつけた。
コースタイム(8/12)
本山小屋キャンプ地5:50-切合小屋7:20-三国小屋8:55-横峰10:30-川入12:00
3日目の朝も快晴で昨日と同じように美しい日の出のシーンを堪能することから始まった。朝食は蟹ぞうすいとメロンパンで簡単に済ます。今日は下るだけであるので、時間はたっぷりあるのだが、いつものように早起きで早立ちとなってしまった。それでも、時折り見られる花々や登るときに気付かなかった花をカメラに収めながらのんびり下山。
切合小屋では管理人が水場のホースを板塀の向こうに引いて水浴中だったので、声もかけずにトイレだけ借りて下山。三国小屋で小休止の後、剣が峰の岩場を慎重に下り水場で水分補給。そこからは下までただ黙々と下るだけの道だ。今日は登る人も、下る人も少なく静かな山旅となっている。
丁度正午にゲートをくぐり登山時に書いた計画書の下山届けを提出し。今回の山旅を終えた。
今日の温泉は山都町営の温泉施設いいでの湯だ。川入の入口にある施設で楽しみにしていた10割そばでまず腹を満たし、のんびり温泉に浸かって疲れを癒す。この温泉の源泉は鉄分を多く含んだ茶褐色の温泉だが、夏は湯温が高すぎて長時間入いっていられないのが残念だ。他にろ過した浴槽と露天風呂もあるが、ゆっくりするにはいずれも熱すぎるのが難点だ。